英国駐在員の日々雑感


by winchesterpark
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英国に就(つい)て

本日がロンドンからお届けする英国徒然草の最終日になります。
いままでこの徒然なるブログを辛抱強く読んでいただいたみなさんありがとうございます。

ロンドンから最後の投稿ということで英国について書きたいのですが、残念ながらこの国は本当に奥が深すぎて何年赴任していてもそのものズバリを簡単に表現できないなと思っています。
それでも今回、帰任するにあったて、率直に感じてきたことをいずれも英国の画家が描いた有名な絵画2点を楽しみながら締めくくり、みなさんに英国の奥深さを感じていただければと思います。

まずは、コンスタンブルの「千草車」(1821年、ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)です。
http://www.nationalgallery.org.uk/paintings/john-constable-the-hay-wain
この絵を選んだ理由は、一緒に仕事をしてきた英国人の影響もあるのですが、彼も含めて、英国人の自然に対する畏敬の念が世界一ということを伝えたかったからです。英語で自然に対する畏敬の念はNatural pietyと表現し、これは殆ど「聖なるもの」に近い「自然への愛」を表しています。コンスタンブルの「千草車」を引き立てるために、少し休憩をとって、以下の英国人ウィリアム・ワーズワスの「虹」という詩も同時にお楽しみいただければ幸いです。
The Hay Wain(1821, John Constable)
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The Rainbow (William Wordsworth)

My heart leaps up when I behold
A rainbow in the sky:
So was it when my life began;
So is it now I am a man;
So be it when I shall grow old,
Or let me die!
The Child is father of the Man;
I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.

「虹」 ウィリアム・ワーズワス

私の心は躍る、大空に
  虹がかかるのを見たときに。
幼いころもそうだった、
大人になった今もそうなのだ、
年老いた時でもそうありたい、
  でなければ、生きている意味はない!
子供は大人の父親なのだ。
願わくば、私のこれからの一日一日が、
自然の畏敬の念によって貫かれんことを!

こちらの「千草車」を眺めていると、なぜか日本人が忘れかけていた、なつかしい田園風景がよみがえってきませんでしょうか。「日本」はまもなく、世界第2位の経済大国の座を「中国」に譲ることになるでしょう。しかし人間の豊かさを測るものとしてはGDPのような経済成長率がすべてではありません。実際、ロンドンから田舎に1時間でも車を走らせると、畑や緑の草原が、なだらかな起伏をなして限りなく続きます。そこに広がる風景は、経済原理最優先の中で滅びつつある日本の田園とは比較にならないほど落ち着いた品格を持っています。美しい自然を維持するには、国民にそれだけの精神的、経済的豊かさがなければならないという点で「英国」は将来の「日本」の手本になるのではないかと感じています。

そして2枚目。ターナーの「戦艦テメレール号」(1821年、ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)です。
http://nationalgallery.org.uk/paintings/joseph-mallord-william-turner-the-fighting-temeraire
この絵もナショナル・ギャラリーに展示されていますが、いずれもコンスタンブル・ターナー二人とも同世代のイギリス人画家ということもあり、1枚目の「千草車」と同じ部屋に展示されています。ターナーの「戦艦テメレール号」は、いろいろなエピソードもあり一番好きな絵です。

「日本」と「英国」が1902年に結んだ「日英同盟」が、その後のロシアとの日本海海戦で日本海軍が当時世界最強といわれたバルチック艦隊に対して勝利を収めたことに大きく影響を与えたことは有名な話です。こちらは司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」の第8巻、「日本海海戦」を読んでいただければと思うのですが、他にもエピソードがあります。日本海軍は第1次世界大戦中も英国領マルタ島に「地中海の守り神」として、旗艦である巡洋艦「明石」と駆逐艦8隻からなる第二特務艦隊を地中海に派遣し、ドイツUボートの無差別攻撃から英国を筆頭とする連合国の輸送船の護衛を行いました。当時、残念ながら日本海軍兵の犠牲者もでたのですが、この歴史を英国人は忘れていません。マルタには旧日本海軍の軍人達が眠る立派な墓地があるのです。

そして私が以前ポーツマス(英国最大の軍港)を訪れたときのエピソードを一つ。ポーツマスの港には、過去の偉大な戦艦が停泊、展示されているのですが、その中にさらに英国海軍の歴史や模型を展示した海軍博物館があります。私が博物館の入り口を探して歩いていると、海軍の退役軍人らしい老人が、博物館の裏口から手招きして「君、日本人だろ」と言って、有料にもかかわらず、裏口からフリーで博物館の中に通してくれました。そこにはそれこそ、ネルソン総督時代から日英同盟時代に建造された戦艦の模型まで数々の戦艦が展示されており、そこにはたしか英国で建造された旗艦「三笠」の設計図みたいなものも展示されていました。感心して見入っていると、その退役軍人らしき老人は無言で軽く微笑んでいました。そこに私は、日英が同じ島国の軍人として過去、国を守り続けてきた誇りみたいなものと、同じ大きな海原と対峙する船乗りの仲間意識みたいなものを感じました。これはちょうどディーラーがマーケットと対峙するときの仲間意識と同じものなのかもしれません。

実はこの絵を紹介するのは2回目ですが、こちらの絵を締めくくりの絵として選んだのは、ポーツマスでの個人的なエピソードもあるのですが、このターナーの絵が英国人にとってかけがえのない絵だからです。ナショナル・ギャラリーに行くと、この「戦艦テメレール号」の前で長時間、眺めている英国人をよく見かけます。といいますのは、この作品にはサブタイトルがあり
「戦艦テメレール号・・1838年に解体のための最後の停泊地に曳かれていく」
と情緒詩的な雰囲気を演出しています。
1839年にこの作品がロイヤル・アカデミーで初めて展示されたとき、かつてのネルソン総督率いる「トラファルガーの戦い」で栄光の船と言われた帆船「テメレール号」が役割を終えて、いまやすっかり権威を失い、解体されるために蒸気船に曳かれていくその光景は当時の多くの英国人の心をしめつけたといわれています。帆船から蒸気船へ世代交代していく「産業革命」全盛時代の「ヴィクトリア朝時代」に描かれたものですが、今見ても、全く色あせない作品です。まるで一つの時代を創った老人(大英帝国)が若者(米国そして中国)にメッセージを送っているような、そんな余裕すら感じさせる、情緒詩的な作品です。
現在、入場料フリーですので、是非、出張や旅行でロンドンに行く機会がありましたら、この絵だけでも是非、鑑賞してください。
The Fighting Temeraire(1839, Joseph Mallord William Turner)
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今後「日本」が成熟した文化レベルの高い国として生き残っていくには、このような「英国」の精神的豊かさを素直に学ぶと同時に、かつては7つの海を支配していた「大英帝国」時代から得意とする「海外投資」こそが、子孫に日本の富を残していく唯一の方法かと思っています。その点で、英国は、今日、日本が抱えている問題の多くの答えを有しており、英国の歴史を深く追求すればするほどそのヒント・アイデアが生れてくれるのではないかと考えています。英国から離れてもそのような感覚を伝承していけたらと思っています。 

次回、どのような形で情報発信をできるか現時点ではわかりませんが、どこにいっても、この英国での経験をいかして、今までお世話になった人達に恩返しができればと考えています。

最後までお付き合いありがとうございます。
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# by winchesterpark | 2010-04-26 05:29 | 英国紀行

TURNER AND THE MASTERS

テート・ブリテンで開催されているターナー展「TURNER AND THE MASTERS」に行ってきました。
今回のターナー展は、ターナーが1775年、コベント・ガーデンに生まれてから、1851年76歳でその生涯を閉じるまでの、彼の絵画の変遷をすべて堪能できるという贅沢な展覧会でした。

本日は、新年1月2日ということもあり、そんなに混んでいないと思いきや、世界中のターナーファンがここ、「テート・ブリテン」美術館に訪れてきていて、チケットを購入するのに行列ができていました。
■テート・ブリテン正面
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■チケット売り場
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■ターナー展入口
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ご存じのとおり、ターナーはイギリス人画家ですが、やはり当時の絵画はフランスを中心とした宗教画、オランダを中心とした風景画が世界の中心で、イギリス人画家というのはむしろマイナーな存在でありました。そんな中、ターナーはまず、徹底的に先人の絵画の模倣をしてその頭角を現します。特にフランス人画家「クロード」はその対象とされます。その後ターナーはイタリア、フランス、エジプト他いろんな国に旅に出るのですが、最も憧れていた「ローマ」や「パリ」は彼のインスピレーションをあまりあたえてはくれませんでした。しかし彼の絵画を飛躍させたのがその後に訪れた「ベニス」です。「ベニス」は水の都と言われるほど、運河に囲まれており、イギリスと違って、晴れの日が多く、空もきれいだったと言われています。ここで彼の得意とする「水」「空」の表現力を飛躍させるのです。そしてイギリスはその歴史で最も繁栄するヴィクトリア時代に突入し、まさに大航海時代の7つの海を支配した大英帝国全盛期を迎えます。ターナーの絵画の題材に「船」が多いのも、この時代的背景が重なったことが大きいといえます。

ターナーにはいろいろな絵があるのですが、私はこの「水」「空」「船」の3点を絶妙に表現した、風景画が最も素晴らしいと思っています。今回のターナー展で気に入った作品のベスト5をご紹介します。

第1位「The Grand Canal , Venice」1837年
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第2位「Bridge of Sighs, Ducal Palace and Custom-House, Venice」1833年
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第3位「Battle of Trafalgar」1805年
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第4位「Snow Storm」1842年
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第5位「Dido Building Carthage aka The Rise of the Carthaginian Empire」1815年
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番外編で、今回のターナー展には出展されませんでしたが、National Galaryに常設されている、こちら「戦艦テレメール号」も最高です。
番外1位「The Fighting Temeraire」1838年
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この作品にはサブタイトルがあり「戦艦テルメール号・・・1838年に解体のための最後の停泊地に曳かれていく」と情緒詩的な雰囲気を演出しています。1839年にこの作品がロイヤル・アカデミーで展示されたとき、かつてのネルソン総督率いる「トラファルガーの戦い」で栄光の船と言われた帆船「テルメール号」が役割を終えて、いまやすっかり権威を失い、解体されるために蒸気船に曳かれていく・・・その様子は多くのイギリス人の心をしめつけたといわれています。帆船から蒸気船へ世代交代していく「産業革命」全盛時代の「ヴィクトリア時代」に描かれたものですが、今見ても、全く色あせない作品です。まるで一つの時代を創った老人(大英帝国)が若者(米国そして中国)にメッセージを送っているような、そんな情緒詩的な作品です。
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# by winchesterpark | 2010-01-02 04:35 | アート
新年あけましておめでとうございます。
毎年恒例の新年「ペン画」をご紹介します。
「Royal Opera House」
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今回は「Royal Opera House」を題材にしました。英国王立バレエ団の本拠地であり、年間を通じて、世界中のオペラ、バレエがここで開催されます。
「Royal Opera House」は「Covent Garden」の正面に位地していて、ここは「My Fair Lady」の最初のシーンで、主演であるオードリーヘップバーンが花売りをしていた場所でも有名です。

毎年、建築物を題材にスケッチして、クリスマスカードや年賀状の挿絵にしています。過去の作品はこちらです。興味のある方はどうぞ→作品集

■「Royal Opera House」の上階から眺めた「Covent Garden」
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■「Royal Opera House」
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# by winchesterpark | 2010-01-01 02:36 | アート
イギリスのヴィクトリア朝期の政治家である「ベンジャミン・ディズレーリ」Benjamin Disraeliの邸宅
「Hughenden Monor」を訪れました。
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ディズレーリはあのチャーチルやサッチャーが所属していた保守党の政治家で、1868年から1880年にイギリスの首相として活躍しました。ディズレーリが過去の首相とはかなり変わった経歴をもっているので、今でも英国中から、「Hughenden Monor」を訪れる人が堪えません。特に次の選挙で現与党の「労働党」から「保守党」復帰の声が強く、熱心に彼の残した文書を読んでいる人が多く、とても印象的でした。
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 まず、彼は英国歴代首相の中で唯一の「ユダヤ人」ということです。ただし彼は13歳の時に洗礼を受けてキリスト教徒となっています。また経歴も弁護士→株式投資家→小説家と転々とし、1826年に発表した小説『ヴィヴィアン・グレイ(Vivian Grey)』が大きな反響を受け、そこから政治家としての頭角を現します。彼は、1832年から、現在の野党である保守党から出馬しますが、4度落選し、1837年に35歳でようやく当選します。その後は3度の大蔵大臣、2度の首相と、まさに大英帝国の黄金期を支えた首相といわれています。
 中でも有名なエピソードが、「ヴィクトリア女王」との中のよさです。恋仲と言われたほど、二人の関係は親密で、王室からの絶大なる信頼を得ていました。女王は宮殿の庭先で摘んだ桜草(Primrose)を何度も、ここ、「Hughenden Monor」に贈ったというエピソードがあります。このエピソードにちなんで、彼の命日は桜草忌(Primorose Day)、保守党の党員団体は桜草連盟(Primorose League)と今でも呼ばれています。
 もう一つは、「ロスチャイルド家」とのコネクションです。スエズ運河買収(1875年)時に大蔵省時代のユダヤ人とのコネもあり、「ロスチャイルド家」から多額の資金調達を実現したことで有名です。
当時は、「大英国主義」と「小英国国主義」に世論が二つに分かれていた時代でしたが、スエズ運河買収は名実ともに「大英帝国」の発展を象徴するような、歴史的ターニングポイントと言われています。
「Hughenden Monor」から眺めた景色
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邸宅には図書室があるのですが、彼の勤勉家ぶりが手に取るようにわかるようでした。
そんな勤勉家のデイズレリーは数々の名言を残しています。

まずは、統計データの信憑性を皮肉った

“There are three kinds of lies: lies, damned lies, and statistics”
「世の中には3つの嘘がある。一つは嘘、次に大嘘。そして統計である」


そして、D・カーネギーが著書「人を動かす」の中で、大英帝国の史上最高に明敏な政治家の一人、ディズレーリのことばであるとして引用された次の名言。

「人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。
そうすれば、相手は、何時間でもこちらの話を聞いてくれる」


まさに、大英帝国時代に「王室」「ユダヤ人」をも自由に操った名首相の名言です。
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# by winchesterpark | 2009-08-02 21:51 | 英国紀行

今日のことば

History doesn’t repeat itself−but it rhymes.

「歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む」
これはマーク・トウェインの名言です。

このクオートが経済史研究家D.H.フィッシャーの12世紀から現在にいたるまでの
世界の物価の歴史をまとめた「THE GREAT WAVES」の第一章に記されていました。
なんだかんだいって「歴史は繰り返す」という先入観があってこの本を購入したので、
この「rhymeライム(韻を踏む)」という単語を見たとき、最初は「rhythmリズム」にスペルが非常に似ているので、「リズム」そうそうこれは「サイクル」論だなと短絡的に解釈していました。
しかし「リズム」は「規則的に繰り返す」というイメージに対して
「韻」は「形を変えて繰り返す」というイメージがあることから、
「but it rhymes」つまり「歴史は韻を踏む」の部分は、
今の時代を読み解くのにぴったりのフレーズだなと思いました。
歴史には当然リズムがあります、しかし形を変えたリズムつまり韻を踏むのです。

Rhythm&Rhyme。

ディーラーつまり「時空を超えた、カネの運び屋」として、未来予測を行っている我々は、
まずは歴史を学び、そこから試行錯誤で大局観を生み出していくのですが、
歴史は規則的に繰り返すのではなく、形を変えて繰り返す(つまり韻を踏む)ことに注意できれば、
さらに未来予測の精度は高まるのではないでしょうか。
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# by winchesterpark | 2009-06-27 19:33 | 金融日記
6月7日(日)から6月21日(日)の2週間にわたって休暇がとれましたので、徒然にイギリス国内の旅にでました。

最初の一週間はスコットランド古城街道への旅です。今回は18世紀にヴィクトリア女王が夏の保養地として選んだ、RiverDee(ディー川)のエリアです。ディー川はスコットランドの山岳地方から3番目の都市アバディーンに流れる川ですが、とても静かな清流で上品な雰囲気の川です。川沿いには数々の古城が残っているのですが、中でも一番奥にあるのがバルモラル城です。現在でも夏至を過ぎると英国女王エリザベス2世はバッキンガムからここバルモラルに保養のために滞在します。今回はエリザベス女王より一足早くディー川エリアを訪れることにしました。
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▼6月7日(日) (ロンドン→グラスゴー) 
まずは、愛車のBMW320iで一気にグラスゴーへ。朝8:00にロンドンの自宅を出発しましたが、スコットランド第2の都市グラスゴーに到着したのは夕方の17:00。今回宿泊したホテルはちょうどBBCスコットランドの対岸にあり、隣に科学博物館他モダンな建築物がならびます。グラスゴーは英国の中でも建築デザイナーが憧れる都市でモダンな建築物がたくさんあることで有名です。中村俊輔選手が所属するサッカーの名門セルティックもここグラスゴーが本拠地です。ロングドライブで疲れたので、ビールを1パイント飲んで、たっぷり睡眠をとりました。
以下の写真はグラスゴーのホテルから見た「BBCスコットランド」と「グラスゴー科学博物館」です。
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▼6月8日(月) (グラスゴー→クインーンズビュー→ブレア城→エドラタワー蒸留所→バラター)
2日目は早起きしていよいよスコットランドの奥地に進んで行きました。まずは大英帝国のヴィクトリア時代からのリゾート地である「ピトロッホリー」へ。ここには時のヴィクトリア女王が愛した美しい眺めが堪能できます。その名も「クイーンズ・ビュー」。タンメル湖を覆うようになだらかな丘陵地が続きます。ロンドンの慌ただしさを避けてヴィクトリア女王がこの地を訪れたのが1866年です。今でもその景色は変わらず、ハイキングコースを楽しむ人でいっぱいです。
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次に訪れたのが白亜のブレア城です。正門をくぐった後にブレア城に続く並木道がとても長く壮大で、しばらくするとその白亜の素敵な姿が見えてきます。
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数ある古城の中でも13世紀から増築・改築を続けて現在にいたるのは、城主の「アーソル公爵」がハイランドでも屈指の明主で、イングランド・スコットランドの戦国時代にあっても、スコットランド・メアリ女王やイングランド・ジェイムス2世に認められていたことがあげられます。地理的にもエジンバラよりにあることから、イングランド軍にも破壊されずに残されました。スコットランドで唯一、独自の私兵「アーソル・ハイランダーズ」を有するほど、その地位が高かったことをうかがい知れます。現在、ブレア城の舞踏場では、世界バッグパイプ選手権が毎年開催され、ハイランダーの聖地となっています。
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旅はまだまだ続きます。
その後訪れたのが「ピトロッホリー」の北にある「エドラダワー蒸溜所」です。
1825年に造られ、小川を挟んで、白壁のかわいい建物(蒸溜所)が並んでいます。
スコットランドで最も小さな蒸溜所といわれていますが、エドラダワー(Edradour)の10年物は本当に最高です。同じハイランドの「マッカラン」と比べても「マイルド」な味わいで、「シングルモルト」のウイスキーとしては最高傑作といえます。
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ロンドンでは買えない希少価値のあるウイスキーでここで10年物のボトルを買いました。
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「エドラダワー蒸溜所」を後にいよいよ峠を越えて、ディー川沿いの古城街道を目指します。
峠のスキーセンターで車を止めてハイランドを見下ろしたのですが、その「雄大な景色」にやはりスコットランドは何度来てもいいなと思いました。
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峠を下っていくとようやく「River Dee」が見えてきました。本当にゆっくりとした清流で、昨年訪れた伊勢神宮の横を流れる清流と似た雰囲気でした。
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2日目の宿泊地「ヒルトン・バラター」に到着です。高緯度のスコットランドは、この時期、午後10:00になっても、「白夜」が続きます。
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▼6月9日(火) (バルモラル城→キルドラミー城→フレイザー城→ダノッター城→ダンディー)
3日目の朝は、いよいよ「バルモラル城」です。城門にはバッキンガム宮殿と同じ、エリザベス女王のイニシャル「ER」が、あまりにも広いのでまずは相乗り馬車で本城の近くまでいきました。
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まもなく、バルモラル城が見えてきます、本当に広いの一言です。
1858年に、ビクトリア女王の夫であるアルバート公が初めてここを訪れた時、次のように言葉を残しています。
The way in which the building and grounds come out gives me much pleasure
and surpasses my fondest expectations.

本当にすばらしい。
この城と庭に通じる道を歩いていると、想像以上に、喜びと幸せを与えてくれる。
1858年 アルバート公 バルモラル城にて

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クイーンお気に入りの庭園。
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歴代、クイーンが愛用していたティーカップが展示されています。
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「バルモラル城」をあとに北に1時間ほど車で山道を走ると、そこに「キルドラミー城」があります。とはいっても栄華を誇るロイヤルファミリーの城「バルモラル」とは対照的にそこには、廃墟となった城が・・・。
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13世紀に造られたその石造りの城は、かつて、スコットランドで最も美しく、堅牢な城だと言われていましたが、スコットランド軍のジャコバイトの本部があったため、イングランド軍に破壊されてしまいました。ただし、舞踏会が催されていたであろうホールや、チャペルなどは原型を留めており、当時の姿がよみがえってきます。
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「キルドラミー城」は本当に何もない山道の中にあったのですが、そこの受付のおばちゃんが本当に親切にいろいろ教えてくれました。
その後、車を北から東に進めて、スコットランド3番目の都市アバディーンの近くにある「フレイザー城」を目指しました。2時間位で到着したのですが、時間は残念ながら16:30を回っており中には入れませんでした。
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「フレイザー城」は1575年に起源をさかのぼる華麗な城で、一昨年訪れた「クレイキーバー城」と似た造りです。大雪に備えて縦長の造りになっているのが特徴です。
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庭園がとてもきれいでした。
その後、3日目のフィナーレを飾る城が「ダノッタ城」です。アバディーンの南、「ストン・ヘブン」という漁村の岬の先にその古城はあります。岩壁にそびえるその城は、ケルトの伝動所として建てられたのが4世紀といわれています。その後北欧よりバイキングに侵略され城となります。この城はシェイクスピアの映画「ハムレット」の舞台にもなったことで有名ですが、何よりも度重なるスコットランド・イングランドの戦乱の歴史を語ってくれます。
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ここ「ダノッタ城」は、バイキング侵略後、13世紀には、イングランドの城となりますが、スコットランド独立の英雄「ウイリアム・ウォーレス」が1297年に、イングランド軍を陥落させます。その後は17世紀まで、スコットランド独立象徴の城となります、ウォーレスの死後、ロバート・キースが歴代城主として継承し、メアリースコットランド女王もこの城を1564年に訪れています。しかし1715年の「ジャコバイ軍の反乱」で城主もこれに加担したことから、イングランド軍の反撃で反乱は鎮圧され、城は廃墟となってしまいます。スコットランドの最も東にある地理的優位性や岩山からの見晴らしの良さが、大航海時代にはかかせない要衝として大事な城だったことがうかがい知れます。
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岩山の上まで登ると過去の城の面影がよみがえってきます。水平線がとてもきれいです。
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その後スコットランド第4の都市「ダンディー」まで車を走らせ、ヒルトン・ダンディーに宿泊。

▼6月10日(水) (グレイム城→セント・アンドリュース→ロスリン教会→ストボー城)
4日目は、朝食を早めに食べて、あのシェイクスピアのマクベスの舞台にもなった、「グレイム城」に直行しました。1372年に築城されてから、一貫して同じ城主を続けてきたのが、ストラスモア・キングホーン伯爵家。現在も彼らの居城となっています。こちらもエントランスからの並木道がすばらしかったです。
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イギリス王室ともつながりが強く、エリザベス女王の母エリザベス王太后(Queen Mother)も何度も訪れていることで有名な城です。
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次に、車を南下させて、ゴルフの聖地セント・アンドリュースを目指しました。
ゴルフの全英オープンの開催地で有名なこのゴルフコースには、世界中からゴルフファンが訪れます。以下の写真は、第一コースのティーショットグランドです。
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ゴルフ博物館には歴代優勝者のグリップの模型が展示されています。こちらは「ジャック・二クラウス」の握りです。意外と普通ですね。
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セント・アンドリュースはゴルフだけではなく、数々の遺跡も残されています。
もともと「セント・アンドリュース」とは守護聖人伝説に起源があり、キリスト12使徒の「聖アンドレ」の遺骨がここに漂着したという伝説がもとになっています。大聖堂の建設は1160年から始まり、宗教上の拠点として多くの巡礼者がこの町に集まり始めました。完成した大聖堂は東西に108メートルという巨大なものでした。さらにスコットランドの守護聖人の聖地を守るために城も建設され、1200年に完成します。
しかし、城は常に戦争の標的になりイングランドのエドワード1世に占領され、さらに16世紀には宗教改革の波で、城と大聖堂はどちらも破壊され廃墟となってしましました。
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廃墟となった今でも、海風を遮るように大聖堂の壁面が残っています。
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大聖堂の一部だったタワーも残っています。
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タワーを登るとセント・アンドリュースの町なみを一望できます。
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セント・アンドリュースをあとに、さらに南下してボーダー地方へ車を走らせます。エジンバラの南に「ロスリン・チャペル」という、あの「ダ・ビンチ・コード」で有名ななったチャペルを訪れることにしました。現在、修復作業中なのですが、入口の彫刻がとても素晴らしいです。守護聖人が入口で迎えてくれます。
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ステンド・ガラスが遠くに見えます。
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レオナルド・ダ・ビンチが残した謎がここで解明されます。
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さらに、車で南下すると、最終日の宿泊地「ストボー城」に到着です。
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昔のお城をホテルに改築したここ「Sutobo Castle Hotel」は大変過ごしやすい雰囲気でした。
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▼6月11日(木) (ストボー城→湖水地方→ロンドン)
最終日は朝食を食べていよいよロンドンまでロングドライブです。途中、湖水地方のドライブインで休憩して、家路についたのでした。 
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以上、スコットランド紀行でした。走行距離は1200マイル(約2000km)でした。
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# by winchesterpark | 2009-06-07 02:48 | 英国紀行

Snowdrop Woods at Welford Park

車でOxfordから南へ30分位の場所にある、Welford Parkに行ってきました。
そこには、森一面に「Snowdrop」が咲いていました。
本当に感動です。
とにかくフォトギャラリーをお楽しみください。
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日本ではあまり見かけない5センチ位のこの小さい花をイギリス人は待ちわびます。
まだ寒い3月に、イギリスの庭で最初に咲く花で、「雪のイヤリング」という意味だそうです。
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イギリスでは早春の花Snowdropとともに長い冬に別れを告げ春が訪れます。
Welford Parkのホームページはこちらです。
http://welfordpark.co.uk/
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# by Winchesterpark | 2009-03-09 08:14 | 景色

WE WILL ROCK YOU 2009!

b0143877_3344534.jpgロンドンで人気NO.1のミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に行ってきました。後半にはプロデューサでありクイーンのギターリスト「Brian May」が特別出演し、ギターソロを披露するというハプニングもあり最高に盛り上がりました。熱演をふるっていたミュージカルの主役もブライアン・メイの出演に感動のあまり泣き出してしまうほどの盛り上がりで、最後はALL STANDING OVATIONで誰一人としてここトッテナムコートにあるドミニオンシアターを去る人はいませんでした。ブライン・メイの出演はロンドンの大衆紙「EVENING STANDARD」でも大きくニュースとして報道されました。(カーテンコールで両手を大きく広げているのがブライアン・メイ)
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「WE WILL ROCK YOU」は言わずと知れたイギリスの伝説のロックバンド「QUEEN」プロデュースのミュージカルで、昨年は新宿コマ劇場でも特別公演されていました。ロックの総本山である、英国ロンドンが産み出した伝説のバンド「QUEEN 」を慕うロックファンを中心に、世界中からここドミニオンシアター(Dominion Theater)に集まってきます。2002年4月にスタートしたこのミュージカルは、すでに500万人以上の観客動員をおさめています。
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▼「WE WILL ROCK YOU」オフィシャルサイトはこちら

最後にブライアン・メイからの新年のメッセージです。
Exclusive Message & Appearance from Brian May

Thanks for all the wonderful Christmas and New Year messages, folks.

I hope the New Year is bringing you good stuff ... I think most of us make a bit of a slow start ... There is something about the darkness and coldness which definitely makes us want to hibernate !

I've promised to go in on Saturday to the Dominion to have a day with our brilliant London We Will Rock You team there ... it's been too long.

OK ... I usually try to keep it casual, because really it's all about me bonding with the cast and band and crew, and sharing a little bit of their load ... but I always get stick from people saying "You didn't tell us you were going to be there!" So this time, I'll say it quietly but clearly ... just in case you want to join in this weekend ... I WILL be there Saturday 10th, and I will be making a small appearance (or is it "apparition"?) in the matinee and evening shows. It's not an advertised part of the show - it's just a fun bonus, which happens about once a year ... but it's always a blast. It will be doubly exciting this time, since the last time I tried it, the lift got stuck, and I ended up in a very dark smoky cage under the stage for the whole of the solo in Bohemian Rhapsody. So we will be trying not to repeat that effect !!!

I'm no fool - this Saturday is WWRY Party day ... we will be celebrating entering our 8th year of Rocking London in 2009, with The Best Show In Town !!!

OK ... see ya there ... let's rock into the New Year.

cheers

Bri
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# by Winchesterpark | 2009-01-10 03:18 | 演劇
新年あけましておめでとうございます。
毎年、年賀状にはロンドンの有名な建築物をペン画で描くようにしています。
今年はロイヤルアルバートホールを描いてみました。
せっかくなので過去の作品も披露させていただきます。

▼2009年 ロイヤルアルバートホール
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▼2008年 バッキンガム宮殿
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▼2007年 ウエストミスター大聖堂
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▼2006年 国会議事堂
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▼2005年 ピカデリーサーカス
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▼スペインのトレド市街
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ロンドンにきてから趣味でペン画を始めたのですが、ヨーロッパの建築物は題材の宝庫です。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。
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# by Winchesterpark | 2009-01-01 00:00 | 建築

Winter in London 2008

仕事があまりにも忙しくブログの更新が遅れていました。
本日は「Winter in London 2008」と題してロンドンの冬をお送りします。

まずはケンジントン界隈からスタートです。
自然史博物館前のスケートリンクとクリスマスマーケットです。
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自然史博物館からハロッズ方面に歩いて行くとここオラトリー教会の前にクリスマスツリーがあります。この教会はローマバチカンスタイルの建築様式となっています。
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ナイツブリッジまで歩いて行くとご存じ「ハロッズ」に到着します。昨年からの外装工事が終わりイルミネーションが綺麗です。
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ハイドパークから冬空に高くそびえ立つアルバート公記念碑です。
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そのアルバート公が見つめている延長線上にこのロイヤル・アルバート・ホールがあります。
ヴィクトリア女王の夫アルバート公に捧げるために建築されたこのホールには1871年の開場以来、数々のイベントが開催されており、ロンドンのシンボルとなっています。
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ロイヤルアルバートホールのロビーにある絵画です。
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このようなドーム型のホールを130年以上前から保有していたことに、英国の国力と歴史を感じます。
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クリスマスコンサートに参加し、賛美歌を歌いました。
今年はちょっと頑張ってボックスシートを予約しました。
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次はコベント・ガーデンです。まずはオペラハウスの外観。半円型のアーチを持つこのファザートが印象的です。
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パリのオペラ座ほど豪華さはないのですが、モダンな雰囲気が好きです。
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今年のクリスマスは英国ロイヤルバレー団の「くるみ割り人形」を鑑賞しました。パンフレットの表紙にはご存じプリンシパルの「吉田都」さんです。同じ日本人として誇りに思います。
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クリスマスの時期、コベント・ガーデンの中ではいろいろなイベントが開催されます。
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コベント・ガーデン界隈には数々のクリスマスツリーがあります。
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ニールストリートにある「トーマス・ニール・アーケード」の入口には天使の羽。
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ニールストリートからピカデリーサーカスへ。
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ピカデリーからリージェントストリートを歩いているとおいしそうなケーキ発見。
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そして至る所で50%OFFなかには70%OFFの表示が。価格がどんどん下がります。一時期の日本のデフレを連想させます。
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リージェントストリートは人人人。世界中からロンドンに人が集まってきます。
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リージェントストリートのイルミネーションは本当にきれいです。今年は星型のアーチが連なっています。青色発光ダイオード発見以来、ロンドンのイルミネーションは青が基調となっています。
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リージェントストリートの途中にあるアーケード(Quadrant Arcade)です。
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そして、カーナビーストリート(Carnaby ST.)には2008年目玉、雪だるまイルミネーション。
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歩き疲れたので、最後は「Black Cab」で家に帰ることにしました。以外とCabの中は広いです。
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2008年も残すところわずかとなりましたが、みなさんもよい年をお過ごしください。
それでは、Merry Christmas and have a Happy New Year from LONDON!
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# by winchesterpark | 2008-12-29 05:44 | 催物
ポンドの下落が止まりません。先週、発表された英国GDPがマイナス成長に転じたこともあるのですが、これは根底にある英国経済のシステムが成り立たなくなっていることを示しています。BOEは今年さらに利下げを実施することになるでしょう。
筆者がロンドンに赴任した年はたしか1ポンド183円位でした。その後も英国の好景気に足並みを揃えて、2007年ピーク時は1ポンド250円近くまで上昇しました。現在、ロンドン地下鉄の初乗り料金は4ポンドなのですが、円換算で1000円ということになります。うちの同僚のイギリス人が90年代前半に購入した住宅価格は3倍から4倍にまで上昇し、その資産効果で消費を続け、まさにバブルを謳歌していました。しかし昨年8月に始まった金融危機と同時に、ポンドは下落を続け先週は150円まで下落、これはバンクオブイングランドを潰した男と言われている、ジョージ・ソロスがポンド売りを仕掛けた、有名な「ERM離脱」の92年9月の下落率より大きい状況です。

英国は、ブレア首相、ブラウン蔵相の2人三脚で、一時は英国病とまで言われ失業問題等で病んでいたこの国を、再び蘇らせ、それこそロンドンには世界中の人・物・金が集まり、過去の栄光であった「大英帝国」の再来かと言えるほどの好景気を謳歌してきました。筆者自身は、日本のバブル崩壊後に金融業界に就職し、日本では長いバブル崩壊後の失われた10年を経験していただけに、ブレア政権のピーク時にロンドンに赴任した筆者にとって、日本とは対照的な英国の好景気ぶりには驚かされるばかりでした。

▼現在のCITYの中心地、旧王立証券取引所。ここで数々のドラマが生まれてきましたが、2008年は100年に一度の金融界激動の年となりました。
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英国は言わずとしれた、アングロ・サクソン諸国の中心にある国です。大英帝国は終焉したとは言え、エリザベス女王は、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドを始めとする世界53カ国が加盟しているイギリス連邦(The Commonwealth)の元首であり、米国と並んで、冷戦後のアングロサクソン諸国主導の資本主義社会の中枢国と言っても過言ではありません。我々、日本人は、全く言語の構造が違う英語を学び、この資本主義世界の秩序にキャッチアップしてきました。特に筆者が属している金融業界はその最たる社会となっています。
▼バッキンガム宮殿は、現在、世界の53カ国が加盟するイギリス連邦(The Commonwealth)の元首であるエリザベス女王の住居となっており、アングロサクソン諸国の聖地となっている。
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ところが、世界中を我が物かのように操ってきた、アングロサクソン型資本主義社会が今まさに崩壊しようとしています。これは大げさな話ではなく、個人的な感想では、ロンドンオリンピックが開催される2012年の後が一番やばい時期に入るのかなと思っています。1980年代にサッチャー政権が築いた「小さな政府」と呼ばれた「新自由主義」が、市場型資本主義を加速させたのですが、今この市場型経済そのもののシステムが成り立たなくなっているのです。つまり社会主義、資本主義でもない第3の軸が必要とされているのです。筆者は日本の江戸時代にそのヒントがあるかと考えています。くわしくは次回披露させていただきます。

世界中の週刊経済誌で最も質が高いと言われている「The Economist」の表紙は、世界の政治経済の世相を確認するのに最も優れている題材なのですが、過去6週間の表題は以下のとおりです。
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・左上2008年10月25日「Into the storm」・・先進国に続きBRICSも嵐に巻き込まれる
How the emerging world copes with the tempest will affect the world economy and politics for a long time.
・中上2008年10月18日「Capitalism at bay」・・資本主義の終焉
What went wrong and, rather more importantly for the future, what did not.
・右上2008年10月11日「Saving the system」・・金融システムを救うことはできるのか
At last a glimmer of hope, but more boldness is needed to avert a global economic catastrophe.
・左下2008年10月03日「World on the edge」・・公的資金(税金)投入しかない
Whatever happens in Congress, the crisis is now global; that means governments must work together.
・中下2008年09月27日「I want your money」・・米国財務省長官ポールソンは叫ぶ
No government bail-out of the banking system was ever going to be pretty. This one deserves support.
・右下2008年09月20日「What next?」・・リーマン・AIGの次は誰
Global finance is being torn apart: it can be put together again.
という状況です。
最後までお付き合いありがとうございます。これからも時々金融日記を投稿させていただきますので楽しみにしていてください。
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# by winchesterpark | 2008-10-27 07:49 | 金融日記
秋に訪れるナショナルトラストで一番人気のある英国式庭園(ストアヘッド)Stourheadへ日帰りで行ってきました。ロンドンからは2時間半位の距離で(M40→M25→M3→A303→B3029)、絵画のような風景に巡り合うことができます。▼WEBサイト

この風景式ガーデン(Landscape Garden)は18世紀から19世紀にかけて英国で独自に発展したのですが、それは「庭を造るのは風景画を描くのと同じだ」という詩人アレクサンダー・ポープの言葉が理念となっています。それまでの庭造はフランスのヴェルサイユ宮殿に代表されるように、直線的で左右対称の幾何学模様をモチーフとした形式が主流だったのですが、ゆるやかの起伏をもつ英国の地勢には合わず、見た目には人工的でない、より自然な風景に近いガーデンが主流となっていくのです。

またストアヘッドの魅力は、絵画の中にもぐり込んだ錯覚を覚えるだけでなく、刻一刻と光の加減でその光景がどんどん変化していきます。特に秋の紅葉は彩色がすばらしく、英国人の心の故郷となっています。

まずは以下のフォトギャラリーをお楽しみください。
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このガーデンは自然美を最大限大事にしていて、いわゆる「静寂」や「侘び」という日本人が大切にしている美徳を感じることができます。「岡倉天心」はその美徳を「茶の本(THE BOOK OF TEA)」で表現し、当時、西洋では全く知られていなかった、日本の文化レベルが世界最高水準であることを伝えていますが、このガーデンにもそのような岡倉天心の求めていたものがかいま見れます。

世界がアングロサクソン諸国を中心とした資本主義経済に傾倒した結果、現在そのシステムが成り立たなくなり崩壊中にあります。世界の秩序は、1000年単位の動きの転換点にあると考えれています。今回、このNationalTrustを訪れて、本当に大切なものは何かということ理解し、このような庭園を永遠に大事にしていくという英国人の姿勢を感じ取ることができ、少し安心しました。
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# by winchesterpark | 2008-10-19 20:15 | 景色

Open House London 2008

毎年恒例のオープン・ハウス・ロンドン2008が週末の9月20日、21日に開催されました。約700の建築物を一挙に露出してくれるありがたいイベントです。時間が限られているので訪れる建築物が限られてしまうのですが、いろいろ厳選した結果、今年は以下の建築を訪れることにしました。
①王立裁判所(Royal Courts of Justice)
②ロイズ・オブ・ロンドン(Lloyd's of London Insurance Market and Office)
③ギルトホール(Guildhall)

まずは、王立裁判所です。イギリス建築史の中で19世紀に盛んだった様式論争(Battle of Style)のさなかにつくられた裁判所。それを示すかのように、全体的にはビックベンで有名な国会議事堂と同じゴシック・リバイバル様式(ゴシック・リバイバルとは19世紀の建築家や思想家の間で流行りとなった中世ゴシック回帰のデザインのことをいいます)となっていますが、よく見ると細部には複数の様式が混在していて、イギリスの時代の変化を感じる建築となっています。ずっと眺めていても飽きが来ないところがすごいです。
▼王立裁判所(Royal Courts of Justice)
▽設計者 George Edmund Street
▽建築年 1874-82
▽住所   Strand, WC2 London
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次に、訪れたのがご存じ世界最大の保険会社ロイズ・オブ・ロンドンの本社ビルです。私が、勤めているシティ(金融街)の中にあるのですが、古い建築物が多いシティにあるにもかかわらず、その存在が浮いていないところがすごいです。伝統的景観の中に超モダンな雰囲気をミックスさせることで新しいロンドンの景観が生まれてきます。オフィスの中もどこかの近代美術館にいるようで、中で写した様々な写真でコンテストも実施されていました。

▼ロイズ・オブ・ロンドン(Lloyd's of London Insurance Market and Office)
▽設計者 Richard Rogers and Partners
▽建築年 1985
▽住所   Leadenhall St., EC3 London
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そして、最後に訪れたのが、ギルドホールです。1411年にギルド(中世の同業組合)の統治の中心として建設されました。度重なる火災(ロンドン大火と第2次世界大戦)で原型を留めているのは中世風のポーチと壁だけとなっていますが、きれいに修復されており産業革命前世時代に栄華を極めたイギリスギルド社会の頂点を感じ取ることができます。赤いじゅうたんがほんとうにきれいでした。
▼ギルトホール(Guildhall)
▽設計者 John Croxton/George Dance the Younger
▽建築年 1440/1789  
▽住所   Guildhall Yard EC2V 5AE London
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# by winchesterpark | 2008-09-20 05:46 | 建築
Covent GardenのFortune Theaterで公演されたThe woman in Black(黒い服の女)を観にいってきました。今回は、JapaneseWeek(9/9~9/13)ということで、日本人俳優、斎藤晴彦さんと上川隆也さんの二人芝居をじっくり堪能することができました。
ウーマンインブラックは英国で有名なホラー芝居で、1987年に初公演され、ロンドンのフォーチュンシアターではの上演が19年も続いており、イギリスでは根強い人気があります。
ストーリーは中年弁護士キップス(斎藤晴彦)が青年時代に経験した恐怖の体験を若手俳優(上川隆也)と一緒に二人芝居を演じるという内容です。若手俳優の提案により、自らキップスを演じ、キップス自身はそこに登場する複数の登場人物を演じます。キングスクロス駅から汽車で北の田舎町に向かいそこで依頼人により葬儀に出席し、弁護士としてキップスは古い館で書類の整理をしにいくのですが、そこで数々の恐ろしい体験と発見をします。今回は日本人俳優二人の熱演も相まって、久々にスリル感を体験しました。
公演後は、偶然、一緒に観覧されていたワイン通のご夫妻とバッタリ会い、イタリアンレストランでピッツアとイタリアンワインを味わい、思いがけず楽しいデイナーとなりました。
▼オフィシャルサイト

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# by winchesterpark | 2008-09-13 20:24 | 演劇
8月27日から5泊6日でイギリスの中の異国ウェールズとスコットランドの地方めぐりをしました。ご存知のとおりイギリス(正式名称はUnited Kingdom of Great Britain & Northern Ireland)はイングランド(England)、ウェールズ(Wales)、スコットランド(Scotland)そして北アイルランド(Northern Ireland)の4カ国の連合国となっています。
その中でも、ウェールズは独自の文化圏を残し、アイルランドと並んでケルト民族の歴史が色濃く残っているところが特徴です。もともとケルト民族(ガリア族)は、現在のフランスやオーストリアのエリアに住んでいましたが、紀元前58年に始まったローマ軍、カエサル率いるガリア地方遠征のため、ブリテン島まで追いやられ、最後にはブリテン島の西側であるウェールズ地方、北のスコットランド地方でその文化を守り続けたといわれています。代表的なケルト十字は、ケルトとカトリックの融合の象徴とされています。
今回はそのような文化を感じ取る旅にしたいと思い、以下のようなスケジュールで出発しまし
た。車は95年型のBMW・320Iです。
8月27日London(ロンドン)→Cardify(Walesの首都カーディフ)→Swansea(スウォンジ)
8月28日St.David's(セント・デービッツ)→Fishguard(フィッシュガード)→Nevern(ネヴェレン)→Snowdon(スノードン)
8月29日Mt.Snowdon(スノードン山頂)→Caernafon(カナーボン)→Conwy(コンウイ)
8月30日Perth(パース)→Stiring(スターリング)
8月31日Edinburgh(エジンバラ)→Jedburgh(ジェッドバラ)→ Durhum(ダラム)
9月1日York(ヨーク)→London(ロンドン)

▼8月27日Cardify城
ロンドンから車でM4で3時間ほど走ると、ウェールズの首都であり玄関にあたるカーディフに到着。カーディフ城にはドラゴンをモチーフにしたウェールズの国旗が確認できます。
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▼8月28日St.David's大聖堂
カーディフを後に、スウォンジで宿泊し、翌朝にはウエールズの最西端にあるセントデービッツを訪れました。
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▼8月28日St.David's大聖堂の回廊
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▼8月28日Fishguard岬
Fishguardの港にはアイルランド行きのフェリーが停泊しています。
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▼8月28日The Pentre Ifan burial Chamber (ペントレ・イヴァン)
ソールズベリーのストーンヘンジと並んで4000年以上前に造られたとされるペントレ・イヴァン。屋根のような石はなんと40トン。いまだにその目的が謎ですが、太陽神を祭ったものとというのが有力で、いかにも自然霊を大事にするケルト族の先祖らしい。ペントレ・イヴァンにたどりつくのにかなり時間がかかりましたが、その場所はソールズベリーのストーンヘンジよりも神秘的に感じました。
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▼8月28日Snowdoniaスノードニアの夕日その1
スノードニア国立公園の近くにあるTy'n Rhos Country Houseに宿泊しました。この庭から眺めた夕日が本当にきれいでした。ここのホテルはお薦めです。
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▼8月28日Snowdoniaスノードニアの夕日その2
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▼8月28日Ty'n Rhos Country Houseのラウンジからも広い庭園を見渡せます。
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▼8月29日Ty'n Rhos Country Houseでの朝食風景。
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▼8月29日Snowdonia National Park(スノードニア国立公園)
Llanberis Lake(スランベリス湖)からスノードン山を望む。
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▼8月29日スノードニア登山鉄道
スノードン登山鉄道は、1896年に開業した保存鉄道ですが、小型蒸気機関車の割にはそのパワーがすごい。ウェールズでも最高峰とされるスノードン山(1085m)の頂上まで登ってくれます。始発の駅はLlanberis(スランベリス)で1時間かけて頂上を目指します。
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▼8月29日スノードニア登山鉄道からの車窓
ウェールズ語でスノードニアは「鷹の池」を意味しますが、車窓からはさまざまな景色が楽しめます。「白糸の滝」発見。
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▼8月29日スノードニア登山鉄道山頂その1
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▼8月29日スノードニア登山鉄道山頂その2
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▼8月29日スノードニア登山鉄道山頂その3
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▼8月29日Caernafon(カナーヴォン)城
スノードニア山を下山した後は、北ウェールズを代表するカナーヴォン城を訪れました。イングランド王エドワード1世は10の城塞「世界遺産アイアン・リング」を北ウェールズに構築しましたが、その中でも最大かつ最強といわれているのがこの城です。現在のイギリス皇太子チャールズは1969年にこの城で「プリンス・オブ・ウェールズPrince of Wales」の称号を得ており、当時の就任式の様子を博物館で見ることができます。エドワード1世以来、歴代のイングランド皇太子はプリンス・オブ・ウェールズの称号を得ており、連合国としてのウェールズの位置付けを明確にしています。それでも最近は、スコットランドと並んでウェールズも独立した国会に権限を委譲しており、緩やかな連合国へと変化してきています。
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▼8月29日Conwy(コンウィ)城
イングランド王エドワード1世は10の城塞(世界遺産)のNO2がこのコンウィ城です。
この城は難攻不落というに相応しく、エドワード1世のウェールズ征服へのこだわりがよくわかります。他の城塞も訪れたかったのですが、今回は北ウェールズを離れてスコットランドを目指しました。(引き続きスコットランド紀行をお楽しみください)
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▼8月30日 スクーン宮殿(Scone Palace)
スクーン宮殿は1580年に修道院跡に建てられた宮殿で、歴代のスコットランド王の載冠式の場であり、隣にあるスクーン・アビー(Scone Abbey)の前には載冠式の際に王が座ったとされる「運命の石(Stone of Destiny)」がある。ただしここにあるのはレプリカで本物はエジンバラ城に保管されている。
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▼8月30日 運命の石(Stone of Destiny)とスクーン・アビー(Scone Abbey)
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▼8月30日 孔雀とスクーン・アビー(Scone Abbey)
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▼8月30日 スターリング城(Stirling Castle)
スコットランドで最も壮麗な城といわれています。スターリングはスコットランドの中心に位置し古くからスターリングを制する者はスコットランドを制するといわれいるほど重要な町といわれています。
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▼8月30日 スターリング城内の教会にある絵画
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▼8月30日 Robert the Bruce Statue and the Wallace Monument
ロバート・ザ・ブルース(1274-1329)スコットランド王の像と遠くにウォリス・モニュメント(スコットランド独立の父ウィリアム・ウォリスの記念塔)。雄大な景色にそびえたっています。
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▼8月31日ジェットバラ修道院(Jedburgh Abbey)
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▼8月31日ジェットバラ修道院(Jedburgh Abbey)
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▼8月31日メアリ・クィーン・オブ・スコッツ・ハウス
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▼8月31日 世界遺産ダラム大聖堂(Durham Cahtedral)
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▼9月1日 ヨーク大聖堂(York Cathedral)
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▼9月1日 ヨーク国立鉄道博物館(York National Railway Museum)①
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# by winchesterpark | 2008-08-27 20:50 | 旅行
今週はシェイクスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイボン(Stratfod-upon-Avon)を訪ねました。イギリスでは、シェイクスピアの物語・セリフのバックグランドがないと会話が成立しないことがよくあります。私も時間を見つけては芝居を見に行くようにしているのですが、本当にイギリス人は心の底から芝居が好きです。夏になると自宅の近くのRegent's Parkの野外劇場では、シェイクスピアの芝居を見ることができます。そこで見た「真夏の夜の夢」は、エンターテイメントの原点とも言うべき、質の高い演劇でした。演じている人と観客との一体感があり、笑い、泣き、喝采の絶えません。そこで今週はシェイクスピアの原点を探るためにストラットフォードに向かうことにしました。

ウィリアム・シェイクスピアの家系をたずねると、ストラットフォードの田舎町にたどり着きます。父方(ジョン)・母方(メアリ)ともにエイボン川北側のアーデンの森で農地を有する裕福なヨーマン(ヨーマンとは独立自営農家で、封建貴族を衰退させ、後にジェントリ階級を形成)出身でした。「真夏の夜の夢」の舞台は名目上ギリシアのアテネ近郊の森となっていますが、そこに漂う魔力はまさに英国的であり、アーデンの森がシェイクスピアに与えた影響は大きいです。
▼シェイクスピアの母メアリが結婚前に住んでいた、ウィルムコート村にある実家
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▼当時の家の中の様子
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▼農園サイド。訪ねたときは小雨だったのですが、途中からきれいな青空に。
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その後、父のジョンは1552年にストラットフォードにやってきて、手袋造りの商売を始め、この家で8人の子供に恵まれますが、第3子の長男として生まれたのが、ウイリアム・シェイクスピアです。誕生して間もない1564年4月26日に、教区のトリニティー教会で生誕洗礼を受けています。
▼シェイクスピアが洗礼を受けたトリニティ教会
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▼シェイクスピアが生まれ、少年時代を過ごした家
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その後シェイクスピアは、ストラットフォードでグラマー・スクールに通い、裕福な家庭の子息と同様に、ラテン語、文法学、論理学、修辞学を学んだと言われています。当時の町並みとエイボン川は今も変わっていません。
▼シェイクスピアがグラマースクールに通っていた頃の建物はニレの木で建てられた木造家屋が典型的
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▼シェイクスピアの心のふるさとエイボン川
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その後、1576年の終わりに父のジョンが商売で失敗をし、シェイクスピアは学業をあきらめることになります。そして、当時18歳のシェイクスピアは26歳のアン・ハッサウエイと結婚し、1583年に第一子、翌年に双子の子供を授かります。しかしシェイクスピアはその後、家族のいるスラットフォードを離れてロンドンに向かってしまいます。
▼郊外にあるアン・ハッサウエイの実家。当時は裕福な独立自営農家であった。
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ロンドンでのシェイクスピアの活躍は言うまでもありませんが、当時の劇作家は、大学教育を受けた文学者中心で、シェイクスピアは役者からスタートし、後に劇作家としての頭角をあらわします。当時のロンドンは1588年にスペインの無敵艦隊(アルマダ)を破って、大英帝国時代の始まりである、エリザベス一世君臨の時代と重なり、文学者よりも、世情はシェイクスピアのような知的職業人に見方しました。劇作家となってからは年に3本ほどの脚本を書いたと推定されています。その後、シェイクスピアの劇団(宮内大臣一座)は国王一座として正式に認められ富と名声を得ます。しかしシェイクスピアは、自分がストラットフォードの人間であることを決して忘れませんでした。彼はかなりの額の蓄えを、ロンドンよりも故郷に投資し、故郷のストラットフォードに帰ってきます。その後1596年にニュープレイスというお屋敷を買い、晩年をここで過ごしました。
▼ニュープレイス跡地のの美しい庭園
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それでは最後に代表的な「ハムレット」の第3幕のセリフをお楽しみください。
英語はリズムが大事なのですが、イギリス国会や討論会で自然に「To be, or not to be, that is the question」のようなセリフが日常会話で意識されて使われます。
シェイクスピアがイギリス社会に深く浸透していることがよくわかります。

To be, or not to be, that is the question:
Whether 'tis nobler in the mind to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune
Or to take arms 'gainst a sea of troubles,
And by opposing end them?
----Hamlet, 3.1.58

このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。
どちらがりっぱな生き方か、このまま心のうちに
暴虐な運命の矢弾ををじっと耐えしのぶことか、
それとも寄せくる怒濤の苦難に敢然と立ち向かい、
闘ってそれに終止符をうつことか?
『ハムレット』第3幕第1場
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# by winchesterpark | 2008-08-09 12:00 | 旅行

イギリス南海岸地方の旅

1泊2日でイギリス南海岸地方にドライブに行ってきました。目的地は①ポーツマス②ドーチェスター③エクセター④トーキーの順番です。当初はワイト島上陸を意図していたのですが、カーフェリーが満席で今回は断念、次回チャレンジしたいと思います。

①ポーツマス
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②ドーチェスター
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③エクセター
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④トーキー
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# by winchesterpark | 2008-08-02 07:44 | 旅行

Seven Sisters

イギリスの南海岸地方にあるセブンシスターズ(Seven Sisters)に行ってきました。7つの頂をもつ白亜のクリフ(断崖)が海岸線上にきれに並んでおり、紀元前のローマ時代にイングランドに上陸したローマ人は、最初にサセックス地方の南海岸に上陸したといわれており、この7人の女神(セブンシスターズ)に遭遇したローマ人は何を思ったのでしょう。現在、セブンシスターズ周辺は国民的なウオーキングコースとなっており、コースはSevensisters Country Park運営とNational Trust運営のコースがあるのですが、本日は遠くからセブンシスターズを写真に収めたかったので、景色のいいNational Trust運営のコースをウオーキングしました。
 垂直に切り立った断崖は白亜(Chalk)は泥質の石灰石の一種で日本ではチョークの材料となっています。この白亜の部分は海岸の波や雨で毎年40cmほど侵食されており、この侵食現象がきれいな凹凸と7つの頂「セブンシスターズ」を作り上げたとされています。
それではしばし以下のフォトギャラリーを楽しんでください。
▼真横からみたセブンシスターズ
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▼海岸線から見たセブンシスターズ
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▼7つの頂を確認できすでしょうか
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▼コテージの白い壁とセブンシスターズのコントラスト
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▼空と海と緑と白亜の断崖が絶妙なバランスです
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# by winchesterpark | 2008-07-26 19:09 | 景色

Hickstead 2008

イギリスの友人に薦められて、BrigtonのHicksteadで開催されている、高等馬術(ドレサージュ)大会(Dressage at Hickstead 2008)に行ってきました。1993年に始まったこの大会には馬術に秀でた世界のサラブレッドが集結します。競走馬はいかに早く走るかが重要なのに対して、ドレサージュー(高等馬術)はフォーマル・ウェアーに身を包んだ騎手と美しい馬とが表現する伝統ある芸術的な動き正装して行なう馬場のテクニックを表現する競技です。5人の審査員が様々な観点からその気品、物腰、表現力、ステップ等を勘案してグランプリを決定します。実際に馬を飼っているイギリスの友人に過去のグランプリのDVDを借りて事前に見てから参加したのですが、正直オタクの世界です。イギリス人はそこまで馬を愛しているのです。
▼演技前にパドックで待機している様子
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▼演技中は様々なステップで観客を魅了します
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▼競技場の外では最新の乗馬の道具や関連商品の見本市が開催されています
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# by winchesterpark | 2008-07-26 12:31 | 催物
ロシアからレニングラード国立バレエ(The Mikhailovsky Ballet)がロンドンにやってきました。ロシアのボリジョイバレエ団、キーロフバレエ団と並んで175年の歴史を持つ老舗バレエ団です。「レニングラード」は今の「サンクトペテルブルグ」で、ロシアで2番目の都市、ロシア帝政時代にピョートル大帝によって1703年に築かれたかつての首都です。ロシア革命でレーニンはソビエト連邦の首都はモスクワに移されサンクトペテルブルグはレニングラードに名前を変えられてしまいましたが、ソ連邦崩壊後に再度、名前は中世時代のサンクトペテルブルグに戻されましたが、首都は引き続きモスクワです。レニングラード国立バレエ団は毎年(19年間)日本でも公演を行っているので日本人に親しみのあるバレエ団ですが、ロンドン公演については今年が初めてです。またバレエ団の名前もパンフレットにはThe Mikhailovsky Balletで紹介されておりレニングラードの名前は消えています。
本日鑑賞したのはジゼル(Giselle)ですが、第2幕の純白のバレリーナ勢揃いの演技が圧巻でした。本日はNational Galleryの近くにある「LONDON COLISEUM」での公演でした。

▼開演前のLONDON COLISEUMのステージ
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▼LONDON COLISEUMの天井
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▼ジゼル演技後のカーテンコール
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# by winchesterpark | 2008-07-25 20:16 | 演劇
コッツウォルズ(Cotswolds)のスノーズヒル(Snowshill)まで早起きして行ってきました。昨年は英国中部地方を襲った大洪水でコッツウオルズ地方は観光どころではなかったのですが、今年は天候にも恵まれ、絶好のタイミングでラベンダー畑を訪れることができました。ロンドンからは車でA40→M40(Oxfordインター)→A40→A44→B8041というルートで2時間程度で到着しました。Snowshill Lavenderはちょうどコッツウオルズ地方のど真ん中にあり、A44からB8041に左折すると、目の前に紫色の畑が目の前に鮮やかに迫ってきます。10年前、北海道の富良野地方に車でラベンダーを見に行ったことがあるのですが、当時はラベンダーの収穫後で、本日のような景色を見ることはできませんでした。ロンドンには4年以上住んでいるのに、こんな近くに素晴らしいラベンダー畑があったとは・・・。ホームページにも出ていますが、畑の近くにはショップがあり、花を蒸留して造られるラベンダー油から香水、石鹸、ジェル、枕他いろいろなお土産を購入することができます。
それでは以下の写真をしばし楽しんでください。
▼薄い青紫から濃い紫までのグラデーションが本当に素晴らしい
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▼コッツウォルズの空と雲とラベンダー その1
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▼コッツウォルズの空と雲とラベンダー その2
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# by winchesterpark | 2008-07-20 12:00 | 景色

Fulham V Celtic

Fulham対Celticの試合観戦に行ってきました。現在プレミアリーグはオフのため現在さまざまなオープン戦が行われています。本日は中村俊輔選手が在籍しているスコットランドプレミアリーグのセルティック(Celtic)とイングランドプレミアリーグのフルハム(Fulham)の試合です。フルハムのホームグランドはロンドンから南方面へテニスで有名なウインブルドンに行く途中のテムズ川沿いにあり、ロンドンから気軽に行けて人気のあるチームです。

フルハムのオーナーは老舗デパート「Harrods」のオーナである、モハメド・アルファイドが所有しているチームなのですが、実際はサッカー好きの息子の故ドディ・アルファイドが買収してオーナーとなりました。ダイアナ妃と交際していたドディ氏は、フルハムを世界一のサッカーチームに育て上げる野望を持っていたのでした。しかし11年前の1997年にパリで起きた悲劇により、その夢が絶たれます。その後、父のモハメド氏が息子の意思を継承して現在に至っていますが、もしドディ氏がオーナーを継続していれば、もっと強い選手を世界中からスカウトしてチェルシーやアーセナルのようなチームを築き上げていたかもしれません。昨シーズンはぎりぎり2部リーグ落ちを逃れるという状況でしたが、フルハムのサポーターはイングランドの中でも最も礼儀が正しく、熱烈な地元ファンに支えられています。

セルティックは言わずと知れたスコットランド最強のクラブチームですが、その設立は120年前の1888年と老舗チームです、セルティックとは「ケルト人」、「ケルトの」という意味でチームカラーは緑と白、シャムロック(ケルトの象徴であるクローバー)をエンブレムに用いてケルト民族色を前面にだしたチームとなっています。中村選手の活躍で06,07,08年とスコットランドリーグでは3年連続優勝の常勝チームです。

本日はオープン戦のため残念ながら中村選手の出場はなかったのですが、ハーフタイムでは軽いウオーミングアップをしている様子を見ることができました。結果は3-1でフルハムの勝利でしたが、特にフルハムのフォワードZamoraの2点目のシュートが素晴らしかったです。
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本日はフルハムの年間シーズンチケットホルダーの友人にチケットを予約してもらい、サッカー好きの知人夫婦総勢8名で観戦にいきました。日本からかけつけたメンバーは中村選手と握手をしてもらい感激していました。今回はフルハムに負けてしまいましたが次回はセルティックの本拠地グラスゴーまで応援に行きたいと思います。

観戦後は、観戦メンバー8人でカジュアル・フランス料理店の[The Ebury]に行ってきました。Sloan Squareの閑静なPimlico Road沿いにあるこのレストランは、魚料理、肉料理ともに季節の素材を活かしたメニューが楽しめます。私はCod Fish(タラ)を頼んだのですが、イカ墨のソースと一見ホタテのような白身魚の組み合わせが、見た目も味も星3つでした。ワインは白はムルソー、赤はリオハを本日のオーナーさんに選んでもらいました。
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本日、サッカー観戦、レストランのアレンジ、サッカー場からレストランまでの引率等、いろいろ準備をしていただいたオーナーさんに本当に感謝したいと思います。
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# by winchesterpark | 2008-07-19 15:00 | 催物

Salisburyへ

ソールズベリーに行ってきました。仲のいいイギリス人に英国の起源を知るにはまずソールズベリーを訪れることを薦められ、なかなか行く機会がなかったのですが、日帰りでオールドセーラム→大聖堂→ストーンヘンジを訪れることができました。コースはA40→M40→M25→M3→A303→A345で道も空いており快適ドライブでした。

まず訪れたのが、以下のオールドセーラム(Old Sarum)以外と日本人には知られていないのですが、ソールズベリーを訪れるなら、ストーンヘンジよりこっちが重要だと言われています。鉄器時代の5000年前に造られた大きな砦は、古代ローマ人、サクソン人、ノルマン人によって使用され、後に中世イングランドにおいて最も反映した居住地のひとつに発展しました。
砦の中にある大聖堂跡
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砦の頂上からはソールズベリー大聖堂を望むことができ絶景でした。
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次に訪れたのがソールズベリー大聖堂(Salisbury Cathedral)です。1258年に施工されてから今年でちょうど750周年を迎え、今年はいろいろなイベントが開催されています。大聖堂内には世界最古の時計、1215年に制定されたマグナカルタ(Magna Carta)大憲章の原本を見ることができます。まさに世界の民主主義の基礎となるイギリス立憲制の支柱となった大憲章です。
大聖堂の建築様式はイングランド初期ゴシック様式で統一されておりまさに威風堂々。
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ソールズベリー大聖堂の身廊。
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最後に訪れたのが世界遺産ストーンヘンジです。
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ストーンヘンジは世界七不思議の一つです。           ↓ヒールストーン
b0143877_3202846.jpg巨石群は太陽の神殿としてはるか4000年以上も昔に組み上げられたといわれています。夏至の日に最初に朝日で照らされるヒールストーンは今でも現存していますが、当時の天文学的な正確さにはびっくりです。いろいろな説があるものの現在、明確なのは、建造物の中心から入り口を経て参道にに向かう線、つまりこの遺跡全体の中心軸が、夏至の太陽が地平線から出る方向を正確に指しているということです。参道の延長線上にあるヒールストンは正確な夏至の日の出の方向を指しています。太陽を崇拝する当時の人々のドルイド(ケルトの神官)が祭祀を行った場所という説が有力でしたが、今では完全に否定されているようです。ケルト人がブリテン島に渡来したのは、ストーンヘンジがすでにその役割を終えた数百年後ということがわかったからです。それでも太陽を崇拝する当時のDNAは今のイギリス人にも継承されているような気がします。
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最後に夕暮れのストーンヘンジをお届けします。時空を超えた何かを感じませんか・・。
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# by winchesterpark | 2008-07-12 17:13 | 建築

Osterley Park & House

ロンドンの穴場、オスタリーハウスに行ってきました。ロンドンからチューブ(地下鉄)でも30分位でいけてしまう、このカントリーハウスは、18世紀に活躍した建築家として有名なロバート・アダムの作品で、1560年に銀行家のトーマス・グレシャム伯爵によって建造され、当時エリザベス女王が2度も訪問したことがあるほど、由緒正しいマナーハウスだったのですが、その200年後に、ロスチャイルド銀行が、銀行家の社交場として改築を依頼し、現在ほぼ当時のままで現存しています。
以下のフォトはオスタリーハウスの正面玄関です。
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また、隣接するオスタリーパークはロンドンにいることを忘れさせるほど静寂な庭となっています。四季折々の花が咲いておりとても癒されます。
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庭で栽培されている無農薬野菜は以下のFarmShopで購入できます。
安くて新鮮なのでお勧めです。
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公園の中にある池が大都会ロンドンのオアシスとなっています。
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# by winchesterpark | 2008-07-05 21:07 | 建築
ウインブルドン5日目のResaleチケットでセンターコートの試合を観戦に行きました。男子シングルスの第三試合の途中からでしたが、世界ランキング5位のスペイン出身FERRERとランキング26位のAncicの試合で、とても中身の濃い試合でした。スペイン出身というとNADALが優勝候補として注目を浴びていますが、FERRERも同じスペイン出身のベースラインプレイヤーで私の好きなマイケル・チャンと同じプレイスタイルで観客を沸かせてくれます。また相手のAncicはクロアチア出身の新星で、ウインブルドン04年準決勝、06年準々決勝という実績もあり、今大会の中でも屈指の拮抗した試合となりました。結果はAncicが6/4 6/4 6/7(3) 7/6(3)で競り勝ち。試合時間は3時間超、試合終了時刻も21時30分を過ぎました。試合終了後は二人に観客からStanding ovationの嵐でした。
▼センターコート
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▼日本の若手ホープ錦織選手
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▼杉山愛選手はミックスダブルスで検討
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▼センターコートの概観
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▼毎年恒例の開催年の花壇(2008年)
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▼ギャラリーが集まる大型スクリーンにて
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# by winchesterpark | 2008-06-27 12:01 | 催物

Primrose Hill

ロンドンで景色を楽しみたい時の穴場がPrimrose Hillです。ロンドン市街を見渡せるこの丘は、Regents Parkの北に隣接しており、丘の頂上から眺めたロンドン市街は絶景です。本日は綺麗な快晴でカメラを持って撮影に行きました。以下の写真は頂上から写した写真ですが、左から新金融街CANARY WHARF、金融街CITI(ガーキンビルは頭だけ見えます)、St.Paul大聖堂、BTタワーまですべて見渡せます。
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# by winchesterpark | 2008-06-22 12:17 | 公園

ロンドン夏至の1日

本日6月21日は1年間で最も昼が長い夏至です。冬が長いイギリス人にとって本日は最もイベントの多い日といえます。天候はいつものようにどんよりとした曇りでしたが、夕刻にはだいぶ明るくなり夏至の一日をなんとか楽しむことができました。英南西部ウィルトシャー、ソールズベリー平原の巨石遺跡群ストーンヘンジ(Stonehenge)には、雨にもかかわらず、日の出の見物に約3万人が詰めかけたそうです。夏至の朝には太陽はヒールストーンの付近から昇り、太陽の最初の光線は馬蹄形の配置の中にある遺跡の中央に直接当たるからです。
ストーンヘンジ周辺は大渋滞で避けたほうがいいとのイギリス人の薦めもあり、本日はロンドン市内のイベントに行くことにしました。まずは教会のサマーガーデンパーティーです。こじんまりとしていましたが、皆さん優しい人たちばかりでおいしい紅茶を楽しむことができました。
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次に、足を運んだのはロイヤルアルバートホールです。1871年にオープンしたこの円形の演劇場は当時ビクトリア女王が夫のアルバート公に捧げて建築されたものです。夏にここで開催されるPROMSは国民的行事となっています。個人的にはローマのコロッセオに屋根がついたようなイメージを持っているのですが、1871年に全天候型のドーム劇場が完成していたというのは驚きです。
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本日、鑑賞してきたのは「Strictly Gershwin」。英語の教科書にも出てきたあの作曲家ジョージ・ガーシュインの名曲に合わせて、英国国立バレエ団のバレエとタップダンス、社交ダンスをコラボレーションした素晴らしいダンスショーでした。
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そして、ロイヤルアルバートホールからビクトリアアルバート博物館に抜けるQUEENS GATE Roadが歩行者天国になっていて、そこで「A midsumer festival of architecture and music」というイベントがあり、近代的なオブジェやライブが行われました。そこで遭遇したのが以下の写真にある、2階建てバス「ゴールド・ルートマスター」です。ご存知のとおり2階建てバス「ルートマスター(Routemaster)」はロンドンの顔でもあったのですが、2005年に引退しており、今は最新型2階建てワンマンバスに取って代わられています。個人的にはボンネット部分が好きな部分です。
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そして、夕刻にリージェントパークに足を運んで、「Taste of London」に行ってきました。ロンドン選りすぐりのレストランのシェフが一同に会して、屋台でおいしい料理を振舞ってくれます。いろいろなイベントが開催されており、ワインの試飲会や料理の実演講習会など盛りだくさんで、たくさんのワインを試飲できました。今回はNEWWORLDを売り出しているらしく、ニュージーランドやオーストラリアのワインがたくさん振舞われました。良かったお店はインド料理のBenares、Cinnamon Club、Cafe Spice NamasteとイタリアンのYou&Albany、日本食のSumosanでした。Wales地方の塩(Halen Mon Sea Salt)と水(TY NANT)の試食でおいしかったので購入しました。
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あっという間の夏至の1日でした。
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# by winchesterpark | 2008-06-21 12:00 | 催物

YMOロンドン公演

ロイヤルフェスティバルホールでのYMO(イエローマジックオーケストラ)ロンドンライブ公演に行ってきました。坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣の3人揃い踏みでの出演でした。1980年代の曲も何曲かあり、とても懐かしかったです。中でも坂本龍一の奏でるRiot in Ragos、キリンビールのCMでお馴染みのRYDEEN79・07以心電信Ongakuは本当に最高でした。ロンドン公演を実現させたスタッフの皆様に感謝です。

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# by winchesterpark | 2008-06-15 20:18 | 演劇

ワインパーティー

ワインパーティーに参加させていただきました。18:30にシャンパンで乾杯をしてから、あっという間に時間が過ぎてしまいました。シャンパンを合わせて6人で合計6本のボトルを開けてしまいました。飲んだワインを順番に説明すると、まずオーナーさんより「白の貴族」と絶賛されているフランスの白ワイン最高峰、シャルドネのモンラッセ(2002、写真真中)をいただきました。この幻の白ワインは17世紀のルイ王朝時代に宮廷でもっとももてはやされていたワインです。よく冷えていて、これ以上の白ワインに出会うのは難しいだろうと思わせるほど絶品でした。そして次が、妻がセレクトしたスペインの赤ワイン、テンプラニーニョのリオハ(1998、写真右)でした。これは98年のスペインは当たり年ということもあり、フルーティーかつ味がしっかりしており予想外においしいワインでした。そして次に開けたワインがイタリア最上質で最長命の赤ワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(2001、写真左)です。Hさんが5月にイタリアのシエナに旅行に行かれたときに購入されてものです。以前私も旅行でシエナ地方のモンタルチーノに行ったことがあるのですが、ブドウ畑の景色が本当にきれいです。ローマ時代からの伝統が守られている、そんなワインで歴史を感じました。このような素晴らしいイタリアワインを飲めて幸せでした。この時点で3本のワインをオーナーの奥様によるイタリアンとHさんのスペインからのお土産イベリコハムで味わいまいした。
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そしてこの後から、オーナー様とっておきの絶品が登場します。フランスの赤ワインで1995年のボォルネーです、ブルゴーニュー地方では赤ワインと白ワイン両方が作られますが、ボォルネーは赤ワイン(ピノノワール種)だけを作るというこだわりのワインです。この種のワインはピークに達するのに少なくとも10年かかると言われていますが、まさに今日は13年目で飲み頃だったといえます。
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そしてオーナー様に最後に出してもらったワインが、これもフランスの赤ワインで2005年のシャトーヌフ・デュ・パプです。地中海に流れるローヌ川沿いのワインで最も有名なワインで、ここのブドウの品質管理は世界最上級でブドウは手で摘むことが義務付けられています。本日、最後に飲んだワインでしたが、バランスのいい味で、思わず飲みすぎてしまいました。
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最後にオーナー様からいただいた6本全員集合写真です。こうやって並べてみると爽快ですね。
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オーナー様、本日はご招待いただき本当にありがとうございました。
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# by winchesterpark | 2008-06-14 20:19 | 食事

英国ロイヤルバレー観覧

コベントガーデンのオペラハウスに行って、英国名門ロイヤルバレーを鑑賞してきました。本日の公演は「ロミオとジュリエット」の最終日。本当に素晴らしい内容でした。ロイヤルバレー団のジュリエット役といえば日本人の吉田都さんが有名ですが、本日は、デボン州生まれのイギリス人Lauren Cuthbertsonさんでした。バレエといえば東欧やロシアの女性をイメージしますが、彼女の踊りは曲線美が素晴らしいです。
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# by winchesterpark | 2008-06-13 21:27 | 演劇