英国駐在員の日々雑感


by winchesterpark
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オータム・イン・イングランド AUTUMN IN ENGLAND 

秋に訪れるナショナルトラストで一番人気のある英国式庭園(ストアヘッド)Stourheadへ日帰りで行ってきました。ロンドンからは2時間半位の距離で(M40→M25→M3→A303→B3029)、絵画のような風景に巡り合うことができます。▼WEBサイト

この風景式ガーデン(Landscape Garden)は18世紀から19世紀にかけて英国で独自に発展したのですが、それは「庭を造るのは風景画を描くのと同じだ」という詩人アレクサンダー・ポープの言葉が理念となっています。それまでの庭造はフランスのヴェルサイユ宮殿に代表されるように、直線的で左右対称の幾何学模様をモチーフとした形式が主流だったのですが、ゆるやかの起伏をもつ英国の地勢には合わず、見た目には人工的でない、より自然な風景に近いガーデンが主流となっていくのです。

またストアヘッドの魅力は、絵画の中にもぐり込んだ錯覚を覚えるだけでなく、刻一刻と光の加減でその光景がどんどん変化していきます。特に秋の紅葉は彩色がすばらしく、英国人の心の故郷となっています。

まずは以下のフォトギャラリーをお楽しみください。
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このガーデンは自然美を最大限大事にしていて、いわゆる「静寂」や「侘び」という日本人が大切にしている美徳を感じることができます。「岡倉天心」はその美徳を「茶の本(THE BOOK OF TEA)」で表現し、当時、西洋では全く知られていなかった、日本の文化レベルが世界最高水準であることを伝えていますが、このガーデンにもそのような岡倉天心の求めていたものがかいま見れます。

世界がアングロサクソン諸国を中心とした資本主義経済に傾倒した結果、現在そのシステムが成り立たなくなり崩壊中にあります。世界の秩序は、1000年単位の動きの転換点にあると考えれています。今回、このNationalTrustを訪れて、本当に大切なものは何かということ理解し、このような庭園を永遠に大事にしていくという英国人の姿勢を感じ取ることができ、少し安心しました。
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by winchesterpark | 2008-10-19 20:15 | 景色