英国駐在員の日々雑感


by winchesterpark
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カテゴリ:旅行( 3 )

8月27日から5泊6日でイギリスの中の異国ウェールズとスコットランドの地方めぐりをしました。ご存知のとおりイギリス(正式名称はUnited Kingdom of Great Britain & Northern Ireland)はイングランド(England)、ウェールズ(Wales)、スコットランド(Scotland)そして北アイルランド(Northern Ireland)の4カ国の連合国となっています。
その中でも、ウェールズは独自の文化圏を残し、アイルランドと並んでケルト民族の歴史が色濃く残っているところが特徴です。もともとケルト民族(ガリア族)は、現在のフランスやオーストリアのエリアに住んでいましたが、紀元前58年に始まったローマ軍、カエサル率いるガリア地方遠征のため、ブリテン島まで追いやられ、最後にはブリテン島の西側であるウェールズ地方、北のスコットランド地方でその文化を守り続けたといわれています。代表的なケルト十字は、ケルトとカトリックの融合の象徴とされています。
今回はそのような文化を感じ取る旅にしたいと思い、以下のようなスケジュールで出発しまし
た。車は95年型のBMW・320Iです。
8月27日London(ロンドン)→Cardify(Walesの首都カーディフ)→Swansea(スウォンジ)
8月28日St.David's(セント・デービッツ)→Fishguard(フィッシュガード)→Nevern(ネヴェレン)→Snowdon(スノードン)
8月29日Mt.Snowdon(スノードン山頂)→Caernafon(カナーボン)→Conwy(コンウイ)
8月30日Perth(パース)→Stiring(スターリング)
8月31日Edinburgh(エジンバラ)→Jedburgh(ジェッドバラ)→ Durhum(ダラム)
9月1日York(ヨーク)→London(ロンドン)

▼8月27日Cardify城
ロンドンから車でM4で3時間ほど走ると、ウェールズの首都であり玄関にあたるカーディフに到着。カーディフ城にはドラゴンをモチーフにしたウェールズの国旗が確認できます。
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▼8月28日St.David's大聖堂
カーディフを後に、スウォンジで宿泊し、翌朝にはウエールズの最西端にあるセントデービッツを訪れました。
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▼8月28日St.David's大聖堂の回廊
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▼8月28日Fishguard岬
Fishguardの港にはアイルランド行きのフェリーが停泊しています。
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▼8月28日The Pentre Ifan burial Chamber (ペントレ・イヴァン)
ソールズベリーのストーンヘンジと並んで4000年以上前に造られたとされるペントレ・イヴァン。屋根のような石はなんと40トン。いまだにその目的が謎ですが、太陽神を祭ったものとというのが有力で、いかにも自然霊を大事にするケルト族の先祖らしい。ペントレ・イヴァンにたどりつくのにかなり時間がかかりましたが、その場所はソールズベリーのストーンヘンジよりも神秘的に感じました。
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▼8月28日Snowdoniaスノードニアの夕日その1
スノードニア国立公園の近くにあるTy'n Rhos Country Houseに宿泊しました。この庭から眺めた夕日が本当にきれいでした。ここのホテルはお薦めです。
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▼8月28日Snowdoniaスノードニアの夕日その2
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▼8月28日Ty'n Rhos Country Houseのラウンジからも広い庭園を見渡せます。
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▼8月29日Ty'n Rhos Country Houseでの朝食風景。
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▼8月29日Snowdonia National Park(スノードニア国立公園)
Llanberis Lake(スランベリス湖)からスノードン山を望む。
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▼8月29日スノードニア登山鉄道
スノードン登山鉄道は、1896年に開業した保存鉄道ですが、小型蒸気機関車の割にはそのパワーがすごい。ウェールズでも最高峰とされるスノードン山(1085m)の頂上まで登ってくれます。始発の駅はLlanberis(スランベリス)で1時間かけて頂上を目指します。
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▼8月29日スノードニア登山鉄道からの車窓
ウェールズ語でスノードニアは「鷹の池」を意味しますが、車窓からはさまざまな景色が楽しめます。「白糸の滝」発見。
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▼8月29日スノードニア登山鉄道山頂その1
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▼8月29日スノードニア登山鉄道山頂その2
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▼8月29日スノードニア登山鉄道山頂その3
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▼8月29日Caernafon(カナーヴォン)城
スノードニア山を下山した後は、北ウェールズを代表するカナーヴォン城を訪れました。イングランド王エドワード1世は10の城塞「世界遺産アイアン・リング」を北ウェールズに構築しましたが、その中でも最大かつ最強といわれているのがこの城です。現在のイギリス皇太子チャールズは1969年にこの城で「プリンス・オブ・ウェールズPrince of Wales」の称号を得ており、当時の就任式の様子を博物館で見ることができます。エドワード1世以来、歴代のイングランド皇太子はプリンス・オブ・ウェールズの称号を得ており、連合国としてのウェールズの位置付けを明確にしています。それでも最近は、スコットランドと並んでウェールズも独立した国会に権限を委譲しており、緩やかな連合国へと変化してきています。
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▼8月29日Conwy(コンウィ)城
イングランド王エドワード1世は10の城塞(世界遺産)のNO2がこのコンウィ城です。
この城は難攻不落というに相応しく、エドワード1世のウェールズ征服へのこだわりがよくわかります。他の城塞も訪れたかったのですが、今回は北ウェールズを離れてスコットランドを目指しました。(引き続きスコットランド紀行をお楽しみください)
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▼8月30日 スクーン宮殿(Scone Palace)
スクーン宮殿は1580年に修道院跡に建てられた宮殿で、歴代のスコットランド王の載冠式の場であり、隣にあるスクーン・アビー(Scone Abbey)の前には載冠式の際に王が座ったとされる「運命の石(Stone of Destiny)」がある。ただしここにあるのはレプリカで本物はエジンバラ城に保管されている。
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▼8月30日 運命の石(Stone of Destiny)とスクーン・アビー(Scone Abbey)
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▼8月30日 孔雀とスクーン・アビー(Scone Abbey)
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▼8月30日 スターリング城(Stirling Castle)
スコットランドで最も壮麗な城といわれています。スターリングはスコットランドの中心に位置し古くからスターリングを制する者はスコットランドを制するといわれいるほど重要な町といわれています。
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▼8月30日 スターリング城内の教会にある絵画
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▼8月30日 Robert the Bruce Statue and the Wallace Monument
ロバート・ザ・ブルース(1274-1329)スコットランド王の像と遠くにウォリス・モニュメント(スコットランド独立の父ウィリアム・ウォリスの記念塔)。雄大な景色にそびえたっています。
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▼8月31日ジェットバラ修道院(Jedburgh Abbey)
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▼8月31日ジェットバラ修道院(Jedburgh Abbey)
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▼8月31日メアリ・クィーン・オブ・スコッツ・ハウス
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▼8月31日 世界遺産ダラム大聖堂(Durham Cahtedral)
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▼9月1日 ヨーク大聖堂(York Cathedral)
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▼9月1日 ヨーク国立鉄道博物館(York National Railway Museum)①
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by winchesterpark | 2008-08-27 20:50 | 旅行
今週はシェイクスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイボン(Stratfod-upon-Avon)を訪ねました。イギリスでは、シェイクスピアの物語・セリフのバックグランドがないと会話が成立しないことがよくあります。私も時間を見つけては芝居を見に行くようにしているのですが、本当にイギリス人は心の底から芝居が好きです。夏になると自宅の近くのRegent's Parkの野外劇場では、シェイクスピアの芝居を見ることができます。そこで見た「真夏の夜の夢」は、エンターテイメントの原点とも言うべき、質の高い演劇でした。演じている人と観客との一体感があり、笑い、泣き、喝采の絶えません。そこで今週はシェイクスピアの原点を探るためにストラットフォードに向かうことにしました。

ウィリアム・シェイクスピアの家系をたずねると、ストラットフォードの田舎町にたどり着きます。父方(ジョン)・母方(メアリ)ともにエイボン川北側のアーデンの森で農地を有する裕福なヨーマン(ヨーマンとは独立自営農家で、封建貴族を衰退させ、後にジェントリ階級を形成)出身でした。「真夏の夜の夢」の舞台は名目上ギリシアのアテネ近郊の森となっていますが、そこに漂う魔力はまさに英国的であり、アーデンの森がシェイクスピアに与えた影響は大きいです。
▼シェイクスピアの母メアリが結婚前に住んでいた、ウィルムコート村にある実家
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▼当時の家の中の様子
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▼農園サイド。訪ねたときは小雨だったのですが、途中からきれいな青空に。
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その後、父のジョンは1552年にストラットフォードにやってきて、手袋造りの商売を始め、この家で8人の子供に恵まれますが、第3子の長男として生まれたのが、ウイリアム・シェイクスピアです。誕生して間もない1564年4月26日に、教区のトリニティー教会で生誕洗礼を受けています。
▼シェイクスピアが洗礼を受けたトリニティ教会
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▼シェイクスピアが生まれ、少年時代を過ごした家
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その後シェイクスピアは、ストラットフォードでグラマー・スクールに通い、裕福な家庭の子息と同様に、ラテン語、文法学、論理学、修辞学を学んだと言われています。当時の町並みとエイボン川は今も変わっていません。
▼シェイクスピアがグラマースクールに通っていた頃の建物はニレの木で建てられた木造家屋が典型的
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▼シェイクスピアの心のふるさとエイボン川
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その後、1576年の終わりに父のジョンが商売で失敗をし、シェイクスピアは学業をあきらめることになります。そして、当時18歳のシェイクスピアは26歳のアン・ハッサウエイと結婚し、1583年に第一子、翌年に双子の子供を授かります。しかしシェイクスピアはその後、家族のいるスラットフォードを離れてロンドンに向かってしまいます。
▼郊外にあるアン・ハッサウエイの実家。当時は裕福な独立自営農家であった。
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ロンドンでのシェイクスピアの活躍は言うまでもありませんが、当時の劇作家は、大学教育を受けた文学者中心で、シェイクスピアは役者からスタートし、後に劇作家としての頭角をあらわします。当時のロンドンは1588年にスペインの無敵艦隊(アルマダ)を破って、大英帝国時代の始まりである、エリザベス一世君臨の時代と重なり、文学者よりも、世情はシェイクスピアのような知的職業人に見方しました。劇作家となってからは年に3本ほどの脚本を書いたと推定されています。その後、シェイクスピアの劇団(宮内大臣一座)は国王一座として正式に認められ富と名声を得ます。しかしシェイクスピアは、自分がストラットフォードの人間であることを決して忘れませんでした。彼はかなりの額の蓄えを、ロンドンよりも故郷に投資し、故郷のストラットフォードに帰ってきます。その後1596年にニュープレイスというお屋敷を買い、晩年をここで過ごしました。
▼ニュープレイス跡地のの美しい庭園
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それでは最後に代表的な「ハムレット」の第3幕のセリフをお楽しみください。
英語はリズムが大事なのですが、イギリス国会や討論会で自然に「To be, or not to be, that is the question」のようなセリフが日常会話で意識されて使われます。
シェイクスピアがイギリス社会に深く浸透していることがよくわかります。

To be, or not to be, that is the question:
Whether 'tis nobler in the mind to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune
Or to take arms 'gainst a sea of troubles,
And by opposing end them?
----Hamlet, 3.1.58

このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。
どちらがりっぱな生き方か、このまま心のうちに
暴虐な運命の矢弾ををじっと耐えしのぶことか、
それとも寄せくる怒濤の苦難に敢然と立ち向かい、
闘ってそれに終止符をうつことか?
『ハムレット』第3幕第1場
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by winchesterpark | 2008-08-09 12:00 | 旅行

イギリス南海岸地方の旅

1泊2日でイギリス南海岸地方にドライブに行ってきました。目的地は①ポーツマス②ドーチェスター③エクセター④トーキーの順番です。当初はワイト島上陸を意図していたのですが、カーフェリーが満席で今回は断念、次回チャレンジしたいと思います。

①ポーツマス
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②ドーチェスター
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③エクセター
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④トーキー
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by winchesterpark | 2008-08-02 07:44 | 旅行